有人潜水艇「蛟竜号」は現地時間17日(北京時間18日)、太平洋北東部で今回の航行段階としては最後となる潜水作業を実施し、海底生物および資源採掘の将来性調査などの任務を遂行した。新華社が伝えた。
今回の潜水は、蛟竜号の2013年度試験的応用航行第二航行段階の6回目となる、最終潜水だった。太平洋北東部の、国際海底管理局が特に環境を重視する海域の西側で潜水を実施し、最大深度は5122メートルに達した。今回の潜水は、蛟竜号の第二航行段階の任務が順調に完了したことを示す。
科学研究の成果について、今回の航行段階の主席科学者である王春生氏は、「現段階では、3つの重要な発見が確認されている。1つ目は同資源契約区の海丘、海盆、海山の岩石の露頭など異なる地形条件下における、多金属団塊が占める面積の比率に対する理解を深めた。2つ目は、大型海底生物が上述した異なる海底地形において広範に分布しており、かつ生物の種類に高い相似性があった。3つ目は4つの区域を比較対照したことで、将来的に資源契約区で実施される多金属団塊の採掘により、深海環境および大型海底生物の多様性に深刻な影響をもたらすことはないと初歩的に判断できた。中国の深海資源のグリーン開発は、実現の可能性がある」と説明した。
蛟竜号の2013年度の試験的応用科学調査航行は、南中国海、太平洋北東部の中国多金属団塊資源契約区、太平洋北西部のコバルトリッチクラスト資源調査契約区の3つの航行段階に分かれている。第2航行段階の任務の完了に伴い、母船「向陽紅09号」は蛟竜号を載せ、休むことなくミクロネシア連邦のポンペイ港での補給に向かった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月19日
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