蛟竜号 太平洋の自然保護区で潜水実施
中国の有人潜水艇「蛟竜号」は現地時間14日(北京時間8月15日)、太平洋の「自然保護区」で潜水し、海底・近海底の観測を行い、高画質の映像・画像の資料を獲得した。その最大潜水深度は5226メートルに達した。新華網が伝えた。
いわゆる自然保護区とは、国際海底機構が太平洋にある各国の資源探査契約区の周囲に設けた「環境特別注意区」を指す。このような区域は計9カ所あり、開発が禁止されており、主に科学者が開発区・非開発区の生態環境と生物の多様性を比較するため利用される。
蛟竜号が今回の潜水で撮影した映像は、この自然保護区に棲息する海綿動物、イソギンチャク、ヒドロ虫綱、サンゴ、ヒゲナガエビ、ナマコ、ウミユリ、ヒトデ、さまざまな大型原生単細胞動物を記録した。
蛟竜号の潜水は今回で67回目となった。3人の潜水士はいずれも1980年代生まれで、主操縦士の唐嘉陵氏、技術専門家の楊波氏、今回の航行段階で潜水を実施した最も若い科学者、中国国家海洋局第二海洋研究所の鹿博氏が乗船した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月16日