中国製スパコン「天河2号」、世界一に返り咲き (2)
同校がこれまで開発していた天河1号と敷地面積は同水準だが、天河2号の計算性能と計算密度は10倍以上に、エネルギー効率は2倍になり、同じ計算をした場合の電力消費量は天河1号の3分の1のみとなった。
◆異種混合構成のイノベーション、国産CPUを採用
天河2号の副総設計師の盧凱研究員によると、天河2号は新型異種混合構成を実現し、科学・工学計算を強化すると同時に、大データ処理処理、高スループット率、高安全情報サービスなどのさまざまな応用需要を効果的にサポートし、マイクロ異種混合コンピューティングアレイ、新型並列プログラミングモデル・枠組みを設計し、応用ソフトの互換性・適用性・利便性を高めた。
天河2号のサーバーは国家「核高基」(重要電子機器、ハイエンドチップ、基礎ソフト商品)重大特別プロジェクトが支援し、同校が独自に開発した次世代「飛騰−1500」CPUを採用した。天河2号は高速相互接続、新型階層性加速メモリ構造、フォールトトレラント設計、故障管理、総合化エネルギー効率制御、高密度・高精度構造技術などの面で、一連のイノベーションと進展を実現した。
情報によると、天河2号は広州スパコンセンターのメインコンピュータになる見通しで、今年下半期に交付される予定だ。主にビッグサイエンス、大規模プロジェクト、産業アップグレード、情報化建設に使用される。
天河2号は現在すでにバイオ医薬、新材料、技術設計、シミュレーション解析、天気予報、気候シミュレーション、海洋環境の研究、デジタルメディア、アニメデザインなどの各分野で使用されており、各企業・部門に対してスパコンサービスの提供を開始した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月18日