様々な分野へ応用が広がる3Dプリンタ 中国の現状は? (3)
史教授は、「3Dプリンタ技術の将来的な発展方向は、生きた臓器を生産することだ。人体が受容できる材料が見つかりさえすれば、ネット状の物体を出力し、この上で体細胞を培養することによって、人の臓器を生産できる」と語る。
しかし、臓器の出力は今のところ未来のビジョンに過ぎず、材料・技術面でのさらなる研究、および生物・医学・コンピュータなど、各分野の学際的な研究が必要だという。
▽今後3-5年が発展の重要時期
羅秘書長は「今は3Dプリンタ技術が産業化したばかりの段階であり、今後3-5年が発展の最も重要なチャンスとなるだろう」と指摘、「中国でも産業連盟が成立し、国内の3D業界は相互協力しながら発展するという構想を持った。今後3年以内に生産高は100億元に達するだろう」と予測した。
羅秘書長はまた、「市場の突破口が開けば、国内の3Dプリンタ市場規模は少なくとも2倍以上のペースで成長を続け、世界の中心になる可能性もある」としたほか、「3Dプリンタ技術が社会やユーザーから受け入れられるためには、ハイエンドな工業レベルの応用に留まっていてはならない。3Dプリンタ写真館やオーダーメイドサービスなどは、3Dプリント技術の普及に役立つ。人々に3Dプリンタ技術を理解してもらうことは、今後の大規模な普及に向けた基盤となる」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年5月31日