民政部が「乳児安全島」計画を推進
人工中絶や新生児の殺害・遺棄などを減少させるため、深セン福利センターではこのほど、来年頭に深セン初の「乳児安全島」を建設すると明らかにした。「乳児安全島」とは先進国の手法を取り入れ、遺棄された乳児のためのシェルターを提供するもので、保温器や換気扇、布団などが設置され、適切な温度や湿度と十分な酸素が保たれている。訪れた人は立ち去る前にタイマー式のボタンを押すだけで、数分後に担当者が来て子どもを福祉センターに送る手配をするようになっている。
2011年に河北省石家庄に中国初の「乳児安全島」が設立されてから今日までの1年余りで、遺棄される乳児の急増といった問題は出ていないものの、「乳児安全島」の建設にこうしたリスクが伴わないという保障はない。
「乳児安全島」建設自体は遺棄された乳児の生存権や健康権、発展権などを尊重、保護するものである。人間は感情と理性を持つ動物で、何事にも無力ではなく、自分の子どもを見捨てることはない。政府部門による安全保障措置である福利院は、社会がこうした特殊なグループに関心を寄せていることを表すもので、これも社会の進歩であるといえる。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年12月3日