山東省済南では26日、まだ若いが常に死と直面する「90後」(1990年代生まれ)の女性が、多くの人には理解されない職業に従事していた。済南に住む「90後」の女性、張婧さんは2013年6月に北京社会管理職業学院の「現代葬儀技術」専攻を卒業し、故郷の済南に戻って済南葬儀館の納棺師となった。映画「おくりびと」の暖かなストーリーが多くの観客を感動させたが、生きている人間への賛美と死者への尊重が、多くの人に納棺師という特殊な職業を再認識させた。張婧さんによると、納棺師とは死者の最後の時間を暖かな両手で送り出す人だ。死者の体を清め、死に化粧をほどこし、死に装束を着せる。張婧さんは毎日、約20人の死者をこのようにして送り出す。彼女は自分の両手で、綺麗かつ安らかに死者の最後の時間を迎えさせたいと希望している。内気な性格の張婧さんは静けさを好み、納棺師という仕事は自分に適していると考えている。家族は当初、彼女がこうした仕事に就くことに反対していたが、今では徐々に理解してくれるようになり、張婧さんを喜ばせている。張婧さんはまだ独身だが、そのうち恋人ができたら、自分はこの仕事をやめる考えはないため、相手にこの仕事を理解してほしいと願っている。彼女はこの仕事で実績を挙げたいと考えている。自分の仕事は他人を尊重する仕事であり、他人を尊重するなら自分も尊重すべきで、それは最終的には自分の役にも立つはずだと考えている。人民網が伝えた。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年3月27日