大型輸送機Y-20 戦略的空運能力を確保
中国が独自に開発した大型輸送機「運-20(Y-20)」は3月2日、西部の某試験センターで、2回目のとなる地上滑走試験を実施した。新華社が伝えた。
同機の総設計師、中国航空工業第一飛機設計研究院総設計師の唐長紅院士は同日、政治協商会議委員として北京で全国両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)に出席した。唐氏は3日の取材に応じた際、「運−20の飛行試験は、新たな段階に入った。運−20は経済発展および国防の需要を満たし、かつ国家の技術・人材・工業面の能力、および高い国力を示した」と語った。
運−20は一般的な構造を採用し、アーム型単独翼、後縁に緩い前進角を持つデルタ翼に近い主翼、ウイングレットを持たない短翼を持つ。最大離陸重量は200トン級に達し、高い延伸性・信頼性・安全性を誇る。唐氏は、「この200トン級という数値は、運−20が中国の開発した最大の航空機であり、中国が世界の大型航空機生産国の仲間入りを果たしたことを示す」と語った。
中国が独自開発した大型・多目的輸送機の運−20は、中国経済および国防の現代化建設の推進、救助活動・人道主義支援などの緊急事態の対応において、重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月4日