中国社会、年々高額になる「お年玉」の見直し呼びかけ (2)
年越しにかかる費用の高騰を受け、年越しの習慣を見直そうという世論も出ており、かつての「象徴的な意味」を持つお年玉に戻そうと呼びかける声もある。中山大学の葉春生教授は、「お年玉は中国人の交際方式の一種であり、祝福の意を伝える意味があるが、金額は自身の経済状況に基づき決めるべきだ。中国南部の一部地方ではこんな古い風習が残っている。お年玉を受け取って中身を確かめた後、そっくりそのまま相手に返すというものだ。こうすれば祝福を相手に伝えることができるだけでなく、経済的負担にもならない」と語る。
葉教授はまた中国のお年玉の形式について、「お年玉の額は地域によって違う。貧困地域では1元ほどかもしれず、経済が発達した沿海地域では数千元以上になる場合もある。また、賄賂に似た性質を持つお年玉も少なくない。通常時は贈答品を送りにくい相手に頼みごとをするため、春節中に相手の子供に高額のお年玉を贈るというケースがある。このような半分賄賂にも似たお年玉の受け渡しは、渡すほうも受け取るほうも平然と行っており、年越し期間中に良く見られる行為だ。ただ、中央政府が打ち出した『8項目の規定』、『6項目の禁令』の影響で、今年以降はこのような現象がやや減ると見られる」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年2月16日