中国、都市化が発展の推進力に 政府系シンクタンク
中国の都市部人口の割合が昨年、初めて農業人口を上回り、50%以上に達したことについて、中国の政府系シンクタンク「中国社会科学院」の社会学研究所などは、21日に発表した2012版「社会青書」で、「中国の都市化の一里塚で、中国が都市社会を中心とした新たな段階に入ったことを意味する。工業化、市場化に続き、都市化が中国経済・社会の発展をけん引する巨大なエンジンとなっている」と指摘した。北京日報が報じた。
中国社会状況総合調査チームの責任者、李◆氏は「数千年続いた人口構造が昨年を境に根本から覆ったことを意味する」と指摘。2010年に実施された第6回国勢調査で、都市部人口の割合は2010年末までにすでに49.68%に達し、このペースで行けば2011年末には50%を超えると予測されていたという。
「中国は数千年の農業の文明と歴史を誇る農業大国から、都市社会を中心とした新たな段階へと歩みを進めた」と李氏。青書は「単なる人口比率の変化ではなく、生産方式や職業構造、消費行為、生活様式、価値観の極めて大きな変化を意味する」とし、「工業化に続き、都市化が中国経済・社会の発展をけん引する巨大なエンジンとなった。工業化、都市化、市場化はすでに中国の巨大な社会変化をけん引する『三頭立て馬車』となっている」との見方を示す。(編集YT)
*◆は火へんに韋
「人民網日本語版」2012年12月24日