中国の貿易額増加率 2013-2015年は12%に
HSBCは20日、最新の報告書「グローバル貿易展望」を発表し、「世界経済の先行きはまだ不透明だが、アジア等の新興市場の成長により、2013年の世界貿易額の増加率は5%に達し、その後2年間に渡り小幅増を維持する」と予想した。国際金融報が伝えた。
中国大陸部に関しては、外部需要の疲弊等の要因により今年の輸出額増加率が低下するが、経済の安定化に伴い、2013-2015年の輸出額の年間平均増加率は12%に達する見通しとした。
HSBC(中国)有限公司グローバル貿易・融資業務部の欧陽博思総監は、「欧州債務危機および米国経済の低迷などの影響を受け、今年より中国の貿易額増加率がやや低下しているが、これは一時的なものだ。中・長期的なスパンで見ると、中国は持続的な成長および新興市場との貿易により、貿易額の増加に向けた強い原動力を維持するだろう。また中国による内需けん引の措置も、その他の市場の貿易額の増加を促し、世界の企業に対して事業拡大の機会をもたらす」と分析した。