経済成長の奇跡 33年のGDP伸び平均は9.8% (2)
経済規模がレベルアップしたのは、成長ペースが奇跡を生み出したためだ。79年から12年までの33年間のGDP年平均増加率は9.8%だ。同じ時期の世界経済の平均は2.8%にとどまる。中国の経済規模の世界的な位置づけが緩やかに上昇し、世界の経済成長に対する貢献度も上昇を続けた。78年の経済規模は世界10位だったが、08年にドイツを抜いて世界3位になり、10年は日本を抜いて世界2位になり、中国は米国に次ぐ経済体となった。経済規模が世界に占める割合は78年の1.8%から、12年は11.5%に上昇した。08年下半期に国際金融危機が発生すると、中国は世界経済の復興を牽引する重要なエンジンとなり、08-12年の世界の経済成長に対する年平均貢献度は20%を超えた。
世界10位から2位の躍進について、姚研究員は、「くれぐれもこの順位を軽視してはならない。世界各国との競争の中で、自国の順位を安定させることは簡単なことではない。連続でこれほど順位を上げることの難しさはいうまでもない。近代の歴史を振り返ると、経済が2けたの高度成長を維持できた国にはまず日本があり、成長は15年間続いた。その後はアジア四小竜(台湾地区、韓国、香港地区、シンガポール)で、成長は20年間続いた。中国経済のように30数年間にわたって約2けたの成長を達成したことは、まさに人類の奇跡だ」と話す。
▽総合的な国力が大幅に上昇 低所得国から中の上の所得国に
持続的な高度成長は、総合的な国力と国際的な競争力を大幅に向上させた。第一に、一人当たり平均GDPが上昇を続けた。78年の平均GDPは381元に過ぎなかったが、その後87年には1千元を突破し、03年には1万元を突破し、07年に2万元に達し、10年は3万元の大台に突入した。12年の平均GDPは3万8420元で、物価上昇要因を考慮すると78年の16.2倍になり、この間の年平均増加率は8.7%だ。所得の一人当たり平均も急速に増加し、世界銀行のデータによると、78年の190ドルから12年は5680ドルに増加した。世銀の分類基準に基づくと、中国は低所得国から中の上の所得国に躍進した。