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動き出す上海自由貿易区 香港は安泰か (3)

 香港は長年にわたって市場経済を運営してきており、その間に蓄積された経験と成果は他の地域が簡単に追いつき追い越せるものではない。

 (3)香港にも圧力はかかる

 白研究員は、そうはいっても、香港も新しい事態に積極的に対処し、香港自身を強化するべきだと注意を促す。

 香港紙「新報」も社説で次のように警告する。国際金融という面で、上海自由貿易区は金利の市場化、為替相場の市場化、金融商品のイノベーション、資本項目の管理コントロールの開放、またオフショア業務の取り扱いなど、一連の改革においてこれまでの法律の枠組をうち破る必要がある。今回のテスト区の運営がうまくいけば、そのやり方をコピーして全国にサービスを提供し、上海を「国家レベル」の国際金融センターに生まれ変わらせ蝶のように羽ばたかせることができる。そうなると香港がもつアジア・太平洋地域の金融センターという競争上の強みは、貿易の面でも金融サービスの面でも弱まることは確実だ。同社説によると、中長期的にみて、上海の「脱皮」に直面して、香港は「転ばぬ先の杖」で先んじて備えをし、新しい経済成長源をできるだけ早く見つけだし、金融における競争力を維持する必要がある。

 ここ数年来、大陸部の改革開放に伴い、自由や開放といったかつて香港がもっていた強みがやや弱まってきた。香港が国全体の発展の枠組の中でどのような役割を演じるかが、国にとっても香港にとっても熟考すべき問題だといえる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年9月3日

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