2014年、北京市の非居住者のゴミ処理費は前年の1トンあたり25元から300元へと11倍拡大し、市場化の手段を使ってゴミの分類・減量を推進したいと考える政府管理部門の決意を表すものとなっている。人民網が伝えた。
1990年代から早くも中国の多くの都市ではゴミの分類収集を開始した。1993年に北京は率先して「都市景観環境衛生条例」を制定し、「都市の生活廃棄物の段階的な分類収集」を始めた。2000年には北京、上海、広州、深セン、杭州など8都市が第1期の全国生活ゴミ分類試行都市に選ばれている。
その後、20年後の現在、北京で最も賑やかでおしゃれなCBD国貿エリアを訪れて、建外SOHOコミュニティーの分類ゴミ箱を見てみると、紙ごみやペットボトル、牛乳パック、プラスチックトレー、生ゴミなどが一緒に捨てられているのがわかる。ペットボトルを探すホームレスが定期的にゴミ箱をあさる姿が見られる他は、どのゴミが回収・再利用可能なのか判別しがたい状況だ。
この20年、政府は巨額を投じて住民が簡単な分類を行い、資源化・再利用することができるように指導してきた。しかしゴミ分類の試みは多くの都市で現在でも依然として初歩的な段階のままで、住民に受け入れられず、長期間にわたり「試行」の状態に留まっている。住民の資質の問題なのか、それともゴミ処理費が安すぎるのか。政府の監督力不足か、産業チェーンのアンバランスなのだろうか。2カ月以上にわたる調査研究で、記者はゴミ分類の問題を分析しようと試みた。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年2月28日