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開始から20年 北京のゴミ分類収集はなぜ前進しないのか

 2014年02月28日10:09
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北京東三環のあるコミュニティーのゴミ収集地点に設置された、ゴミ分類の案内図(25日撮影)。3種類の異なったプレートがあるが、実際には1つのゴミ箱しか置かれておらず、様々な種類のゴミが1つの箱にまとめて捨てられている。同日、北京東三環のあるコミュニティーで、ゴミ収集車に回収してもらうためにそれぞれ担当する建物から集めてきた様々なゴミを一緒に置く清掃員。このコミュニティーには何カ所もゴミ分類に関する掲示板が設置され、種類別のゴミ箱が置かれているのにも関わらず、ほとんど全ての住民は家庭の全ての生活ゴミを一緒に各建物のゴミ箱に捨て、清掃員が集めて一カ所にまとめており、全く分類されていない。同日、北京東三環のあるコミュニティーで、ゴミ収集車に回収してもらうためにそれぞれ担当する建物から集めてきた様々なゴミを一緒に置く清掃員(複数写真)。同日、北京東三環のあるコミュニティーで、ゴミ収集車に回収してもらうために各建物から集められた様々なゴミが一緒に置かれていた。北京朝陽区循環経済産業園内にある高安屯食品廃棄物資源化処理センターの有機ゴミ生化処理機に原料を投入する担当者(2010年7月28日撮影)。高安屯食品廃棄物資源化処理センターには生産ラインが5本あり、1日の処理能力は400トンに達する。しかし十分な生ゴミが集まらないため、2010年の試験営業から現在にいたるまでわずか2本のラインしか稼動していない。北京通州区馬駒橋鎮の北京聚宝庫廃棄・旧物資回收公司の一角(2013年8月28日撮影)。この廃品回収会社では、数千平方メートルの土地が分割されて数十の廃品回収会社に貸し出され、プラスチックやくず鉄などが屋外に山と積まれており、100メートル先からでも悪臭が感じられる。
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 2014年、北京市の非居住者のゴミ処理費は前年の1トンあたり25元から300元へと11倍拡大し、市場化の手段を使ってゴミの分類・減量を推進したいと考える政府管理部門の決意を表すものとなっている。人民網が伝えた。

 1990年代から早くも中国の多くの都市ではゴミの分類収集を開始した。1993年に北京は率先して「都市景観環境衛生条例」を制定し、「都市の生活廃棄物の段階的な分類収集」を始めた。2000年には北京、上海、広州、深セン、杭州など8都市が第1期の全国生活ゴミ分類試行都市に選ばれている。

 その後、20年後の現在、北京で最も賑やかでおしゃれなCBD国貿エリアを訪れて、建外SOHOコミュニティーの分類ゴミ箱を見てみると、紙ごみやペットボトル、牛乳パック、プラスチックトレー、生ゴミなどが一緒に捨てられているのがわかる。ペットボトルを探すホームレスが定期的にゴミ箱をあさる姿が見られる他は、どのゴミが回収・再利用可能なのか判別しがたい状況だ。

 この20年、政府は巨額を投じて住民が簡単な分類を行い、資源化・再利用することができるように指導してきた。しかしゴミ分類の試みは多くの都市で現在でも依然として初歩的な段階のままで、住民に受け入れられず、長期間にわたり「試行」の状態に留まっている。住民の資質の問題なのか、それともゴミ処理費が安すぎるのか。政府の監督力不足か、産業チェーンのアンバランスなのだろうか。2カ月以上にわたる調査研究で、記者はゴミ分類の問題を分析しようと試みた。(編集YH)

 「人民網日本語版」2014年2月28日

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