製品の提供者として心がける点は、次の4つに集約される。
1 「生真面目」すぎることは良くない。この一種虐げられた世界では、リラックスやユーモアを学ぶ必要がある。
2 人に対する思いやりの気持ちを持たなければならない。ユーザーがネットワークにかなり依存しているのは、冷たい現実世界に対する反抗心と逃避の表れだ。従って、気持が込められていない言語や画像では、彼らの共感を得ることができない。「可愛い」萌えの世界であれ、悲惨な世界であれ、その描写は、人の心を打ち、固まった心を一瞬でも緩ませるものでなくてはならない。
3 「ユーザーに対する揺らぐことのない高いサービス意識」を確立し、ユーザーがより良い体験をできるよう力をつくす。
4 誠実な経営を常に心がけること。公平な競争意識を忘れず、強制的な取引は行わず、悪徳商法などの悪しき行為はご法度だ。ユーザーは極めて「微妙」な立場にいて、製品を楽しめればさらに関心を抱き、つまらなければ即終わりだ。
結局のところ、可能性が無限に拡がるSNSにおいて、ユーザーが全ての原点となっている。彼らのハートを捉え、面白く役立つと感じてもらい、さらには「楽しさのあまり帰れない」状態になるなら、「寂寞感」ビジネスは半分成功したのも同然だ。
SNSの不思議なところは、ユーザーが自発的に転送することを繰り返し、より多くの人に拡がり、伝播力がどんどん高まり、同時に伝播コストが下がる点にある。その反面、ユーザーの心理をほぼ把握しているつもりでも、彼らが次の一瞬考えることを正確に理解する手立てはない。「フラッピーバード」のように、「全く宣伝していなかったのに大ブームとなった」という珍現象は、これからも時々起こるだろう。我々ができることは、「寂寞感」を打ち破るための様々な可能性を探り続け、次の「奇跡」の誕生を待つことだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年2月17日