中国民政部の李立国・部長は、このほど北京で開催された「第4回中国慈善年次総会」において、「2013年、中国の慈善事業は新たな発展が得られた。全国に寄せられた寄付金総額は前年に比べ大幅に増加、1千億元(約1兆7200億円)に迫ると予想される」と述べた。人民日報海外版が報じた。
以下は李部長の談話内容。
2013年、中国の慈善団体は数量・規模ともに増加を続けた。基金会の数は3500を上回り、全国レベル・地方レベルの慈善連合会をはじめとする業界的・統合的な組織がその本領を徐々に発揮している。慈善事業に関する法制建設は、具体的な議事日程に組み入れられ、全国人民代表大会常務委員会は、「慈善事業法」を5カ年立法計画のプロジェクトの一つに指定した。福建・陝西・深セン各地でも、慈善に関する地域立法化に取り組み始めた。
だが、現代の慈善発展の道のりは、決して平たんであるとはいえない。法律・政策、社会環境、伝統的観念など各方面において、解決を待たれる問題が多々残されており、推進・改革を通じて乗り越える必要がある。 民政部は2014年、社会組織登記管理制度改革を加速させ、公益慈善団体など4種類の組織の設立プロセスをより直接的・スピーディなものとする計画だ。また、営利性慈善事業など新しい慈善タイプを追求し、資金の一部を寄付する経営方式、株券の寄付や配当金の利用という慈善参加方式を市場の主体に奨励し、慈善心に富む企業や個人が慈善事業に参与する機会を増やすよう尽力していく。
中国慈善連合会が主催する「第4回中国慈善年次総会」は、中国慈善事業の発展すう勢を模索・探究し、慈善事業分野で2013年に注目された出来事、代表的人物、模範プロジェクトを総括する主旨で開催された。同会において、大自然保護協会の馬雲・グローバル董事会董事、チャイナドールズ難病センター(瓷娃娃罕見病関愛中心)創始者の王奕鴎氏ら33人が、「2013年度慈善推進者」に選ばれた。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年1月20日