大気汚染が深刻な日のための「スモッグ休暇」導入へ 瀋陽
瀋陽市では今冬、大気汚染が深刻な日には、政府機関や企業が実情に応じて従業員に休暇を与えたり、フレックスタイム制を導入できるなどの内容を含む法律が誕生する可能性がある。遼瀋晩報が伝えた。
瀋陽市環境保護局はこのほど記者会見を開催し、「冬季の重度大気汚染に対する瀋陽市緊急対応マニュアル(意見征求稿)」の内容を明らかにした。同稿は意見を求める段階のものだが、全12項目の大気汚染対策は、市民から高い関心が寄せられている。
12項目の対策中、ひときわ注目されているのが、「大気汚染が深刻な状況の下では、従業員に休暇を与えたり、フレックスタイム制を導入すべき」という項目だ。深刻な大気汚染への対応策として、従業員に休暇を取得させるという方法は、瀋陽市にとって初のケースで、「市民の健康維持を最重要任務とする」という市の理念が反映されている。
環境保護局関連課の担当者は、「休暇やフレックスタイム制の具体的内容については、各職場の個別状況に応じて定める必要があり、環境部門は現時点では具体的な方案を制定していない。この方案が最終的に審議通過した場合、実際の執行に関与するのは政府職能部門になるだろう」とコメントした。
瀋陽に住む劉程程さんは、この方案を強く支持している。程さんは、「環境保護部門が市民に外出や屋外活動を減らすよう呼びかけるだけでは、市民の多くは勤務時間を守るため、酷いスモッグ天気の中を出勤せざるを得ない。政府関連部門が統一的な休暇制度やフレックスタイム制を定めるなら、市民は本当にスモッグの害から身を守ることができる」と話した。
企業管理層からは、「スモッグ休暇を本当に実行可能なものとするために、スモッグ休暇を取得した週の週末2日に振替勤務を実施すれば、週の総労働時間は確保される。当然、スモッグ天気が長時間続き、スモッグ休暇が週末2日より長くなれば、市政府の基準通りに調整する」という提案も上がっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月27日