北京電信、携帯買い替えキャンペーン実施
アップル社によるグローバル規模の「iPhone下取りキャンペーン」で、中国市場が対象外とされる中、中国電信(チャイナテレコム)北京公司(略称:北京電信)は、iPhone4、サムスンS4、HTC ONEなどの各機種を対象とした「買い替えキャンペーン」を展開すると発表した。下取り代金は、新機種の購入代金に充当することが可能だ。中国広播網が報じた。
米アップル社は数日前、「iPhone下取りキャンペーン」を始動させることを発表した。iPhoneユーザーは、所有する従来モデルのiPhoneを販売店に持っていけば、新機種を割引料金で購入することができる。このプロジェクトの正式名称は「iPhoneリユース・リサイクルプログラム」で、米国内の各販売店が参加する。ユーザーは、アップル販売店のカウンターで機種変更手続を行うことができる。対象となる製品は、iPhone3G、iPhone3GS、iPhone4、iPhone4S、iPhone5。
ただし、中国は同キャンペーンの対象地域に入っていない。この事実に落胆した中国人ユーザーは少なくなかった。こうした状況を受け、北京電信は今回、北京市内の各販売店で「携帯電話買い替えキャンペーン」を展開、旧携帯電話をユーザーから下取りし、その代金を新機種の商品代金や通話料に充当すると発表した。
具体的には、北京電信が提携メーカーと共同で展開する買い替えキャンペーンでiPhone4からiPhone5に買い替えた場合、下取り価格は最高1200元(約1万9500円)、iPhone4SからiPhone5に買い替えた場合は最高2300元(約3万7400円)となる。同キャンペーンでは、サムスンS4、HTC ONEなどの人気機種も対象となっている。
アップル社が米国で発表したプログラムの規定によると、ユーザーは必ず新型iPhoneを購入しなければならず、その新型機種による利用契約を取り交わさなければならない。使用に問題の無い16GBメモリiPhone5の平均下取り価格は250ドルから253ドル(約2万5千円)、WCDMA版8GBメモリiPhone4の場合は120ドルから140ドル(約1万3千円)、CDMA版の場合は80ドル(約8千円)。
こうしてみると明らかに、北京電信の最高下取り価格の方が、アップルより高い。また、北京電信のiPhone買い替えキャンペーンでは、環境保護に対する意識がより強く打ち出されていることから、ユーザーは機種変更と同時に、「環境に優しくありたい」という願望を達成できたという満足感も得られる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月10日