鄭州市、路線バス内に「授乳スペース」登場
赤ちゃんはお腹がすくと、時や場所を選ばずにミルクを求める。しかし、母親にしてみると、バスに乗っている時などに授乳するわけにもいかず、困ることも多いだろう。そこで、河南省鄭州市の路線バス会社「鄭州公交三公司」は、路線バスの車内に「授乳スペース」を設置した。大河網が報じた。
同市の906系統の路線バスでは14日、車内の窓際の席にベージュのカーテンで仕切ることのできる「授乳スペース」が設置されていた。
「授乳スペース」は高齢者や妊婦などの優先席に設置されており、上に「授乳スペース」との表示が掲げられている。
「授乳スペース」を設置した理由に関して、同社の孔超萍書記は、「公共の場で授乳しなければならないというのは珍しいことではない。しかし、路線バス内などで女性がばつの悪い思いをすることも多い」と語る。
同日午前、市民の張さんが生まれてまだ5カ月の赤ちゃんを抱いてバスに乗車してきた。張さんは、「授乳スペース」を見て、「バスの中では、赤ちゃんが泣きわめかない限り、授乳はしない。でも、人間味のあるサービスである『授乳スペース』があれば、授乳して恥ずかしい思いをすることもなくなる」と歓迎の意を示し、「若いお母さんにはきっと好評を博すだろう」と語った。
同社は今後、全ての路線に「授乳スペース」を設置する計画だという。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年8月15日