広州、妻のために母乳マッサージを学ぶ若い男性
広東省広州市人力資源(ヒューマンリソース)市場婦聯分市場サービスセンターは1日、中国民族衛生協会育成部広東省育成センターと協力して、母乳の出をよくするためのマッサージを施す「催乳師」の育成機構を立ち上げたことを明らかにした。「催乳師」育成や就職ルート提供のほか、同業界の市場を規範化することが狙いだ。羊城晩報が報じた。
中国が発表している職業目録に「催乳師」はまだ盛り込まれていない。また、人力資源・社会保障部門就業指導センターは、就職前に訓練を受けた「催乳師」に資格証明証を発行しているものの、中国の国家職業技能鑑定証書とは異なるものだ。では、市場に進出するための規則や統一された評定基準がまだない状況で、消費者はどのように信頼できる「催乳師」を探せばいいのだろう?
同センターの廖日香・副主任は取材に対して、同センターなどがこのほど、広州市の市内だけで「催乳師」の育成活動を試験的に開始したところ、予想以上の申し込みがあったことを明らかにした。育成の現場に行ってみると、家政婦の女性のほか、新婚の若い男性までもが訓練を受けていた。
同省の東莞市から来たという張さん(男性)は、早くから教室に来て一番前の席に座り、「妻が妊娠3カ月」であることを教えてくれた。張さんは受講理由に関して、「妻は母乳で赤ちゃんを育てたいと思っている。その時もし『催乳師』の助けが必要だったら、夫としては、他の人が妻にマッサージを施すのは受け入れがたい。だから、自分で正規の育成クラスを見つけて、そのテクニックを学んでいる。今日は、会社をわざわざ休んで来た」と語った。
廖副主任は「『催乳師』は今とても人気の職業になっている。そのため、『催乳師』を育成する機関を設立し、業界の基準を制定することが急務。当センターが試験的に設置した『公益性催乳技能向上クラス』は、大きな反響を呼んでいる。同クラスは5日間のコースで、毎日半日授業を受ける。出産後の母子の世話をする専門の家政婦・月嫂のほか、必要な市民なら誰でも参加できる」と語る。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年8月5日