北京、排気ガスのリモートセンシング実施 1カ月で違反車両3千台
北京市は最近1カ月間、法律に基づいて、走行中の自動車(原動機付き自転車を含む)の排気ガスを対象に、集中的なリモートセンシングを実施している。中国広播網が報じた。
リモートセンシングとは、専用機器から出る赤外線や紫外線を使って自動車の排気ガスを測定する技術のことだ。遠隔測定であるため、走行中の自動車は、停車する必要がないうえ、データをリアルタイムで発信することができる。リモートセンシングを実施する場合、カメラ付きの専用機器を専用車から数十メートル離れた場所に置くと、走行中の車両から排出される、一酸化炭素や二酸化炭素、炭素酸化物、窒素酸化物などの排気ガスの測定結果が車内の液晶ディスプレーに表示される。そして、1台の車両のデータが、ネットワークと接続されたデータベースに統一して送られ、その濃度が北京の基準を超えていた場合、「違反車」と判断される。
北京市環境保護部門は、自動車の排気ガス監視に力を入れており、今回は85カ所でリモートセンシングを実施している。そして、排気ガスの濃度が基準を超えていたり、指定の環境保護マークを表示していなかったりなどの違法車両に対しては、法律に基づいて罰金100元(約1600円)を科している。改善しないまま走行を続け、発見された場合は、再度100元の罰金が科される。リモートセンシングを実施して1カ月の間に、59万台が観測の対象になり、うち3千台以上が「違法車両」と判断された。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月22日