きょうの人民日報「微博」--汚職根絶に愛人が一役?
「汚職」にとって天敵となるのは「民主」。汚職の根絶がどれほど進展するかは国民の力にかかっているのだ。一方、習近平・国家主席は、「権力を制度という『籠(かご)』の中に留めておかなければならない」と強調している。つまり、汚職を根絶し、信頼ある政府にするためには、国民の力だけでなく、整備された制度による監督も必要なのだ。このようにして初めて、官僚が不正・賄賂をせずに公の務めを果たし、社会の気風が正される。
【汚職根絶に愛人が一役?】重慶市の雷政富・元北碚区党委書記が昨年、女性とベッドの上でみだらな行為を行っている動画がネット上に流出したことで解任されたり、中国発展・改革委員会の劉鉄男・元副主任が今月、学歴詐称のほか愛人問題を中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」で告発され解任されたりしていることで、中国のネット上では、「汚職を根絶するためには愛人の力を借りなければならない」という声が上がっている。権威を有する官僚のもとに、色仕掛けで利益を得ようとやって来る愛人たち。腐敗を根絶するために彼女たちの力を借りようというのは、「悪を持って悪を徹する」「毒を持って毒を制する」ということで、道理に全くかなっておらず、人の道や良心に反することである。「汚職」にとって天敵となるのは「民主」。汚職の根絶がどれほど進展するかは国民の力にかかっている。