最もお金のかからない12のがん予防法 (2)
■ネギやニンニクを食べる
中国で胃がんの発症率が最も低い省はネギやニンニクの大産地である山東省だ。長江以北で胃がんの死亡率が最も低い県は、1人当たり年6キロのニンニクを食べる山東省蒼山県だ。
これはニンニクに含まれるアリシンの持つ抗酸化作用が、体内の発がん性物質・亜硝酸塩の量を下げることと関係がある。ニンニクをたくさん食べる人は胃がんになるリスクが60%下がるとの研究がある。ニンニクはつぶして酸素と十分に結合して初めてアリシンを生成する。しかも非常に不安定で、加熱するとすぐに効果を失うので、にんにくはつぶして生で食べるか、おろしにんにくにして冷たい和え物に加えるのが一番いい。
■15分間の日光浴
日光浴こそ、最も安いがん予防法。全くお金をかけずに、体内のビタミンDを増やして、がん予防効果を果たしてくれる。専門家によると、ビタミンD不足は乳がん、結腸がん、前立腺がん、卵巣がん、胃がんのリスクを高める。日光を浴びすぎると皮膚がんになるリスクが高まるので、1日15分で十分だ。
■毎日緑茶を4杯飲む
お茶の好きな日本人が9年間かけて行った調査によると、毎日4、5杯のお茶を飲むだけでがんになるリスクが40%下がる。ある専門家が17年かけて茶葉のがん予防効果を研究したところ、烏龍茶、緑茶、紅茶は口腔がん、肺がん、食道がん、肝がんに予防効果があった。このうち龍井、碧螺春、毛峰を含む緑茶が最も効果があり、がん予防成分は他の茶葉の5倍に達する。だが、がん予防効果に影響が出るので、お茶は余り濃くしたり、熱くしないほうがいい。60度前後のお湯に5分間浸すと有効成分が出てきて一番いい。
■最低30分は窓を開ける
室内空気汚染源にはホルムアルデヒドだけでなく、強力な発がん性気体のラドンもあることを知っている人は少ない。ラドンは通常花崗岩、セメント、タイルに隠れていて、亀裂があると室内に拡散する。呼吸道を通じて人体に入ると、時間が経ってから肺がんを誘発しうる。実は毎日窓を30分開けるだけで、ラドン濃度は室外と同じレベルにまで下がる。天然ガスを燃やした後にもラドンが出るので、台所でお湯を沸かす時には窓を開け、居間に通じるドアを閉めるのが一番だ。