中国教育部、心の指導綱要を発表 「高校生は友情と愛情を区別」
中国教育部(教育省)はこのほど、改定版「小・中・高等学校におけるメンタルヘルスに関する教育指導綱要(以下、綱要と略)」を発表した。また、北京市海淀区など第一弾全国小・中・高校メンタルヘルス教育モデル地域20カ所を審議・選出した。北京の地元紙・新京報が報じた。
「綱要」によると、生徒が受験という大きなプレッシャーに対して前向きに取り組み、異性との間に健全な交遊関係を築き、「友情」と「愛情」との境界線を正しく認識するよう、教員と学校は手助けしなければならない。
年齢別メンタルヘルス教育の主要内容は次の通り。
■小学校低学年
学年・クラス・学校・普段の学習生活環境・基本的ルールなどについて、児童が正しく理解するよう手助けする。また、児童が学習に対する根本的な楽しさを味わい、礼儀正しく友好的に接するという質の高い交際習慣を育み、自分をコントロールする術をほぼマスターするよう導かなければならない。
■小学校高学年
思春期の教育をスタートさせ、児童が異性と健全に付き合い、異性との間に好ましい友好関係を確立・維持し、自分を取り巻く人間関係の範囲・内容を拡大するよう導く。
■中学生
生徒が失敗や挫折に直面した時、それらに対する対応能力を高めることができるよう、重点的に指導する。
■高校生
生徒の職業モラルに対する意識、自分が引き受けたことに対する意識、社会的責任感を育成する。教員・学校は、生徒が受験という大きなプレッシャーに対して前向きに取り組み、受験によって生じる焦燥感を克服し、異性との間に健全な交遊関係を築き、「友情」と「愛情」との境界線を正しく認識するよう手助けしなければならない。また、生徒が失敗を受け止め、挫折を克服する力をさらに高めるよう支援する必要がある。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年12月24日