上海、火災4割減 携帯ゲームで消防知識を普及へ
上海市消防局は8日、上海市の今年の火災発生件数は今月6日の時点で、前年比39%減の3175件だったことを明らかにした。ただ、小規模の火災で死者が出ることが多く、「消防に関する知識を普及させたい」としている。中国国営の通信社「中国新聞社」のウェブサイトが報じた。
統計によると、火災による死者は前年比32.4%減の25人、負傷者は前年比2.5%減の39人、直接財産損失は前年比63.5%減の約3540万元(約4億2480万円)だった。高層ビルや地下鉄、水域、地下空間、石油化学工場などの火災も減少している。
同消防局は「火災関連のデータが軒並み減少したものの、小規模の火災で死者がでることが多かった。死者の半数以上が高齢者や子供、病人、地方からの出稼ぎ労働者など特殊な層」と指摘。
さらに、「同消防局は関連の企業と中国初の携帯版消防ゲームを制作・開発している」ことを明らかにし、「ゲームを通して消防に関する知識を知ってもらいたい」とした。同ゲームは主にタッチパネル搭載のスマートフォン(多機能携帯)対象。各日常生活をシーンにし、▽火災調査▽消化▽避難--の3つのステージを通して、消防の知識や火災現場から自分で逃げる技術などの普及を目指すという。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年11月9日