第9回「中日韓賢人会議」が22日、江蘇省揚州市で開催された。中国側団長の曽培炎・中国国際経済交流センター理事長は「中日韓3カ国の友好交流は長い歴史を持ち、20世紀後半以来、3カ国は東アジア経済の奇跡を相次いで創造し、アジアの台頭という大きな歴史的潮流を共に導いた。だが近年、中日韓の協力深化は摩擦のために障害に直面し続けており、いわゆる『東アジアの難局』が形成されている」と指摘。「運命共同体」の理念を確立して、溝を乗り越え、共通認識を固め、北東アジア協力の新たなビジョンを切り開くよう呼びかけた。
韓国側団長の李洪九元首相は式辞で、中日韓賢人会議が3カ国の高官級会合の早期開催を促す積極的役割を果たすことへの期待を表明した。
日本側団長の福田康夫元首相は「3カ国は謙虚な姿勢で歴史問題を扱い、交流を強化し、相互信頼を深め、日中韓関係の正常化を促すべく共に努力し、アジアの安定と繁栄を促すべきだ」と述べた。
今回の会議のテーマは「北東アジア協力の新たなビジョンを切り開く」。政策提言では3カ国自由貿易協定(FTA)の早期妥結、中日韓高官級会合の再開、地域の平和の責任を共に担うこと、「東アジア運命共同体」の構築などを呼びかけた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年4月23日