オランダを訪問中の習近平国家主席は現地時間3月23日、オランダのウィレム・アレクサンダー国王と共に中国-オランダ経済貿易協力フォーラムの開幕式に出席した。
習主席は式辞の中で、「中国とオランダの実務協力は豊かな成果をあげた。中国にとってオランダは、11年連続でEU加盟国内で第2の貿易パートナーとなっている。現在オランダにある中国系企業とプロジェクトの数は400を上回る。幅広い経済貿易協力は、両国の経済社会の発展に積極的な役割を果たしている」と指摘、「中国は現在、改革を全面的に深化させており、オランダは輸出志向型の経済を発展させている。両国の実務協力を深化させることは、両国の発展促進に役立つのみならず、世界経済の安定的な回復を推進するのにも役立つ。中国はオランダ企業が積極的に中国の改革発展に参与し、チャンスを共有することを心から歓迎する。両国は二国間協力メカニズムの役割を十分に発揮させ、貿易の便利化を促進し、ハイテク製品の貿易と金融、観光、運輸、文化などのサービス貿易の発展に力を入れる必要がある。また、農業協力を深化させると同時に、省エネ・環境保護、都市計画などの分野での協力を発展させていく。中国政府は、実力ある中国企業のオランダでの投資を奨励する一方で、オランダ企業の中国での投資・経営、および研究開発センター・地域本部の設立を歓迎する。中国はオランダと共に保護貿易主義に反対し、起こりうる貿易摩擦を適切に解決し、中国・欧州経済貿易協力の健全で安定的な発展を共に守っていきたい」と述べたほか、「今年は午年だ。我々はオランダと共に、両国関係が中国・欧州関係の先頭を行くよう促進していきたい」と締めくくった。
ウィレム・アレクサンダー国王は式辞の中で、「オランダが中国の欧州における重要な協力パートナーであることを我々は誇りに思う。オランダは中国の成果に敬服の意を表し、中国の発展において直面するチャンスと試練を認識している。両国がそれぞれの発展のプロセスの中で互恵協力を強め、共に発展し、繁栄するパートナーとなることを希望する」と述べた。
両国の元首はまた、両国企業による複数の協力文書への調印式に立ち会った。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年3月24日