安倍氏が亡霊参拝を断念したのは中韓ではなく米国のため (2)
沖縄の旧海軍司令部公園では、日本政府は当時の地下壕を修復して展示している。最も重要なのは、最高指揮官の大田実海軍少将が当時いかに大義のために自決したか、日本軍2400人がここでいかに米軍と血みどろで戦ったかを強調していることだ。この戦争遺跡を紹介する本は、那覇全景を見渡せるだけでなく、より重要なこととして東中国海を「一望のもとに見渡せ」、「中国から来る船の一挙一動」を監視できると強調してもいる。記者は旧海軍司令部公園内で、同じく見学に訪れた在沖縄米軍将校らに偶然出くわした。彼らは日本語と英語の展示説明を読むと「日本の視点だけで、一体どうして戦争が起きたのかに全く触れていないし、真珠湾攻撃にも一言も触れていない。少なくとも不完全な戦争モニュメントだ!」と率直な感想をもらした。
神奈川大学の佐橋亮准教授は取材に「安倍晋三氏の政治的観点はずっと変わっていない。国内の支持率と国際環境の圧力のバランスをとっているだけだ」と指摘。オバマ大統領による来年春の訪日の重要な目的の1つが、重要な隣国である中韓両国との関係を改善するよう日本に圧力をかけることであることを明かした。一方で佐橋氏は「中日韓の関係改善において重要なのは日本、中国、韓国の努力であり、米国への依存ではない」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月15日