中国指導者の過去30年間の訪米を振り返る (3)
2011年1月21日、胡錦濤主席はシカゴの高校で中国語を学ぶ生徒に新春の贈り物をプレゼントした。
■胡錦濤主席:現地の高校を訪問 副大統領が空港で出迎え
胡錦濤主席(当時)が2011年1月に訪米した際、米側は最高級の待遇で迎えた。2010年の中米関係は穏やかならぬものだった。米国経済が回復力を欠く中で人民元相場に対する米国の様々な政治的圧力、米国による台湾への武器売却を受けた中米軍事交流の中断、「天安」沈没事件を受けた米韓の大規模な軍事演習、米空母の黄海配備、オバマ大統領のダライ・ラマ(14世)との面会などの事件が起きた。「2011年の胡主席の訪米によって、中米関係の動揺は抑制された」。清華大学中米関係研究センターの趙可金副主任はこう指摘する。
2011年1月、胡主席は国賓として米国を訪問。68時間の滞在でワシントンとシカゴを訪問し、20余りの日程をこなした。米側は最高級の待遇で迎えた。オバマ大統領は慣例を破り、ホワイトハウスで胡主席のために私的夕食会を開いた。また、バイデン副大統領が空港で胡主席を出迎えた。両国元首が共に過ごした時間は会談、会見、各種行事への出席を含め12時間を超えた。
胡主席は現地の高校も訪問し、中国語を学ぶ生徒に新春の贈り物として白いウサギのぬいぐるみをプレゼントした。中米共同声明で双方は21世紀の積極的・協力的・包括的な中米関係の建設に尽力することを再確認した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月8日