中国中央テレビ(CCTV) が春節(旧正月。今年は1月31日)の前日に放送している「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当)のネット配信版「網絡春晩」は、開催が始まった2003年から、インターネットとメディアの特徴が存分に生かされている。中国のインターネット業界の「パーティ」ともいえる今年の「網絡春晩」でも、インターネット独特の資源が十分に活かされ、落ち着いた自信があふれているかのようにさえ見える。同番組は30日午後4時から7時まで、中国の各サイトで生放送される。央視網が報じた。
ネット業界の大物が勢揃い
今年の「網絡春晩」の収録現場には、各界のスターや芸能人のほか、人民網の廖玒・総裁、新華網の田舒斌・総裁、中国インターネット違法・不良情報通報センター長を務める、中国網の李家明・執行総裁、スマートフォンメーカー「小米科技」の雷軍・董事長、セキュリティソフト最大手「奇虎360」の周鴻禕・董事長ら、インターネット業界のビッグネームが総揃いする。
上記の「ビッグネーム」がネット業界のセミナーで集まるというのなら何の不思議もないが、バラエティショーで顔を合わせるのだから、普段は見られない光景となる。つまり、「網絡春晩」は、中国のインターネット業界を支える力を集結し、同業界の姿勢と価値観を代表するパーティとなるのだ。