中国中央テレビ局(CCTV) が春節(旧正月。今年は1月31日)の前日に放送している「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当)のプログラムが28日、正式に発表された。今年総監督を務める馮小剛(フォン・シャオガン)監督や人気コメディアンの趙本山(チャオ・ベンシャン)副総監督が高い要求を科しているのか、コント・漫才系の演目は5本にとどまっている。一方、舞台を最もにぎわすのは歌手によるライブや京劇、舞踊などだ。武漢晩報が報じた。
馮監督やCCTVの力が存分に活用され、今年の春晩は一層豪華メンバーとなり、この一年間中国のテレビをにぎわした「時の人」がほぼ勢ぞろいしている。ただ、コント・漫才系の演目が少ないため、ネットユーザーからは、「監督らが選んだ歌手のパーティって感じ。魅力に欠ける」、「歌ならオーディション番組で散々見てきた。やっぱり漫才が見たい」、「コントや漫才を大幅にカットするなら、『歌のコンサート』でいんじゃない」、「コント・漫才系の演目が少なく、趙本山が出演する演目までないなら、全然おもしろくない」などのブーイングが上がっている。
しかし、馮監督に「非難」だけが浴びせられているわけでは決してない。韓国の人気ドラマ「相続者たち」で主演を務めているイケメン俳優イ・ミンホ(李敏鎬)のファンらは春晩の放送を首を長くして待っている。イ・ミンホが出演し、中国の歌手・庾澄慶(ハーレムユー)と曲「情非得已」を披露するからだ。ファンらは既に、「『情非得已』を楽しみにしている。イ・ミンホを見るために、寝室にテレビまでセットした」と黄色い声を上げている。ただ、一方では、「テレビをつけても、春晩を見るためではなく、その音を聞いてお正月らしい雰囲気にするためだろう。誰が歌っていてもよく、歌を聞いているだけ」と、冷めた声も上がっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年1月29日