莫言のノーベル賞受賞作品「蛙」のエスペラント語版を出版
【中日対訳】 中国人作家の莫言氏が昨年末にノーベル文学賞を受賞して以来、受賞作品は様々な言語に翻訳されて出版されている。今年年末までに作品「蛙」のエスペラント語版も出版される。中国新聞網が伝えた。
中国外文局常務副局長、中華全国世界語協会第1副会長の郭暁勇氏は21日午後、第98回世界エスペラント大会の「中国デー」に参加して次のように述べた。「蛙」は昨年ノーベル文学賞を受賞した中国人作家、莫言氏の長編小説である。同作品は中国の60年近くの波乱に満ちた農村の生育史を背景に、産婦人科で50年以上働く農村部の女性医師の生涯を描き、中国の計画生育の困難な道のりも記述したものだ。同作品は作者の郷土文学としての一貫したスタイルを受け継ぎ、細やかな描写と素朴な文章で中国社会の片隅を描いている。郭暁勇氏は同作品をここ数年の中国の長編小説の中で最も重要な力作の一つと評価している。
第98回世界エスペラント大会はアイスランドの首都・レイキャビクで行われ、世界50数カ国から5千人以上のエスペラント語関係者が出席した。中国代表団は大会期間中に「中華文化の北欧の旅」文化活動と「孔子の故郷・中国山東省」写真展も行った。中国山東省棗荘学院が建設した世界初のエスペラント語博物館は今大会で注目を集めている。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年7月22日