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映画監督・小津安二郎氏の記念作品が続々 生誕110年で

 台湾メディア「今日新聞網(NOWnews)」によると、29日、今も世界の映画人に多大な影響を与え続ける日本の映画 監督・脚本家、小津安二郎氏の生誕110年および没後50年を迎える。台湾では記念として、小津監督の代表作「東京物語」(1953年)のデジタル・リマスター版を上映する。小津監督をめぐっては、先月開催された第85回アカデミー賞で監督賞(「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」)に輝いた李安(アン・リー)監督など、多くの巨匠がファンであると公言している。中国新聞網が報じた。

 李安監督は、米国で映画の勉強をしていた時、小津監督の映画に魅了され、上映があると聞くとすぐさま駆けつけていたという。「東京物語は家族をテーマにした最も偉大な作品。東洋の文化を如実に描いており、心をわしづかみにされた」と語っている。小津監督が使う東洋独特の物柔らかなセリフ回しは、アン・リー監督の作品にも大きな影響を与えている。

 一方、台湾映画界の巨匠・侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督も、2004年に小津監督の生誕100年を記念して、朱天文監督と共にオマージュ作となる「珈琲時光(コーヒーじこう)」を制作した。また、小津監督を敬愛するドイツの映画監督として知られるヴィム・ヴェンダース監督も過去に、「東京物語」を題材にしたドキュメンタリー映画「東京画」を製作した。小津監督の生誕110年をめぐっては、山田洋次監督も小津監督に捧げる作品として「東京家族」を製作し公開中だ。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年3月29日

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