1通の提言書から始まった福建省のデジタル化

人民網日本語版 2024年11月01日16:09

2001年10月、中国電信福建支社を訪れ、情報化の進捗状況を視察する当時中国共産党福建省委員会副書記(省長)だった習近平氏(資料写真)

2001年10月、中国電信福建支社を訪れ、情報化の進捗状況を視察する当時中国共産党福建省委員会副書記(省長)だった習近平氏(資料写真)

2000年9月、福州大学の王欽敏副学長(当時)は「『デジタル福建』事業提言書」「『デジタル福建』全体枠組計画」を起草し、福建省政府と福建省計画委員会に提出した。

思いがけないことに、この提言書に、当時福建省の省長だった習近平氏が指示回答し、「科学教育による省振興戦略を実施するには、科学技術上の優位性を機先を制して確保しなければならない。『デジタル福建』の建設は、現代世界における最も重要な科学技術上の優位性の1つだ」と指摘した。

ほどなくして、副省長3人が副グループ長を務め、省直属18庁局の主要責任者をメンバーに含む「デジタル福建」建設指導グループが発足した。習氏が自らトップを務め、この重要な戦略を統合的に計画・推進した。

2002年3月、福建省空間情報工学研究センターを視察に訪れた、当時中国共産党福建省委員会副書記(省長)だった習近平氏(資料写真)

2002年3月、福建省空間情報工学研究センターを視察に訪れた、当時中国共産党福建省委員会副書記(省長)だった習近平氏(資料写真)

2002年1月16日に行われた福建省政務情報ネットワークの開通式において、習氏は「各地・各当局の指導幹部は、ネットワーク化に関する知識の学習に一段と力を入れなければならず、応用に着眼し、各々の情報のネットワーク接続を積極的に実施し、最新情報を伝え、情報の質を高め、情報サービスとの連動や疎通を繰り広げ、政府活動の効率を高める必要がある」と改めて強調した。

電子政務とデジタル経済の発展を加速すると同時に、習氏は情報セキュリティを非常に重視し、「デジタル福建」事業において当初から「セキュリティの確保」を重要な指導方針とした。福建省は全国に先駆けて情報化標準技術委員会を立ち上げ、複数の地方標準を定め、情報化のセキュリティ水準をしっかりと高めた。

1通の提言書から始まった「デジタル福建」は、今や「デジタル中国」建設の思想の源、実践の出発点となっている。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年11月1日

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