中国提唱の理念「原子でグローバル・サウスに幸福をもたらす」がIAEA総会決議に初めて盛り込まれる

人民網日本語版 2024年09月20日16:32

国際原子力機関(IAEA)第68回総会は19日、「G77と中国」が共同提出した「国際原子力機関の技術協力活動の強化」決議を採択した。同決議は「グローバル・サウス」という概念を初めて盛り込み、IAEA事務局が加盟国間の技術協力の強化を支持することの重要性を強調し、先進国に対し発展途上国にさらに多くのリソースを提供して技術協力を支えるよう促し、「グローバル・サウス」諸国による原子力の平和利用を促進し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を加速するとした。新華社が伝えた。

中国のIAEA常駐代表である李松大使は発言で「IAEA技術協力決議は、多くの発展途上国にとって最も重要な決議の1つだ。発展は現在直面する様々な世界的課題を解決する鍵であり、国際協力によって『グローバル・サウス』の発展を促進することが極めて重要だ。決議の協議過程において、中国は『原子でグローバル・サウスに幸福をもたらす』という理念を打ち出し、多くの発展途上国から一様に歓迎された。『原子でグローバル・サウスに幸福をもたらす』という理念は、原子力技術の平和利用面における『グローバル・サウス』諸国の一層差し迫ったニーズを浮き彫りにすることを目的としており、IAEA加盟国が『グローバル・サウス』の発展支援に共同で尽力することの重要なプラスの意義を強調するものだ」とした。

また、「中国がIAEAに加盟してから今年で40年になる。中国とIAEAの40年間にわたる成功裏の協力は、中国の原子力産業の発展と壮大化、国際社会との開放的共有プロセスを物語っている。中国は総会の会期中、『グローバル・サウス』及び世界各国に対して12の原子力研究インフラを開放することを発表した。これらの施設は、技術革新を共に促し、発展協力を共に図る中国の重要な国際公共財となる。中国はIAEA加盟40周年を契機に、習近平国家主席の打ち出したグローバル発展イニシアティブを積極的に実行に移し、IAEA加盟国との包括的協力の推進に力を入れ、原子力・核技術発展の経験を共有し、IAEAの目的である『原子力の平和的利用』の達成にさらに多くの力を捧げていく」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年9月20日

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