一体化発展で世界最大の港湾を実現した寧波舟山港、習近平総書記が絶賛
2020年3月29日、浙江省の寧波舟山港・穿山港区埠頭には春雨が降り続いていた。
同港区を視察に訪れた習近平総書記は傘を差しながら、目線を上げて遠方を眺めた。その視線の先には舟山諸島がかすかに見えていた。
国家発展の計画において、南北と東西の航路の交差する寧波舟山港は、長江経済ベルトの発展や長江デルタの一体化など国家戦略が交わる位置にあり、全局面を左右する重要な地位を占める。
行政庁舎12階の屋外デッキから、習総書記は雨の中、港湾の全貌を俯瞰した。整然と積まれたコンテナがずらりと並び、巨大な橋形コンテナクレーンが立ち並び、一目では端まで見渡すことができず、作業現場は忙しいながらも秩序立っていた。「壮観な光景だ」と習総書記は喜んだ。
2020年3月29日、浙江省を視察した際、寧波舟山港・穿山港区の埠頭で港湾の操業再開状況を視察した習総書記(撮影・申宏)
寧波と舟山は目と鼻の先にあるが、元々は別々の港湾だった。2つの港湾を統合し、一体的に発展させるのは、習総書記が浙江省での在任期間中に自ら計画した大プロジェクトだった。
2006年1月1日、習総書記が推し進める中で両港湾が統合され、「寧波舟山港」が誕生した。同年12月には、コンテナ取扱量が700万TEUを突破した。700万TEU目のクレーン・ボタンは習総書記が自ら押した。
一体化改革により、同港湾は15年連続で世界最大の貨物取扱量を誇るようになった。
改革の過程では、予測可能または予測困難な様々なリスクや課題、苦難や障害に直面するのが必然であり、そうした時こそ、状況に応じて有利に事を運ぶ改革の知恵が必要となる。
2020年の寧波舟山港視察で、習総書記は「大量に輸入して大量に輸出するという環境条件はすでに変化している。新たな状況に基づき、発展を導く新たな構想を打ち出す必要がある」と考えるに至り、「国内と国際的な2つの循環(双循環)」という新たな発展構造を練り上げた。
数多くのコンテナがずらりと並び、忙しく作業が進む寧波舟山港・穿山港区のコンテナ埠頭(撮影・章勇涛)
新たな発展構造に組み込まれた寧波舟山港は近年、国内の大循環の戦略支点、国内と国際的な「双循環」の戦略ハブを積極的に築いてきた。海に向かっては300以上の航路が200余りの国・地域の600以上の港湾とつながり、陸に向かっては25本の「シー・アンド・レール」列車が全国16省(自治区・直轄市)の65の地級市(省と県の中間にある行政単位)に輸送網を広げ、「シー・アンド・レール」の力強い原動力を誇っている。
「港湾は経済発展を支える基盤とハブの性質を持つ施設であり、皆さんはその中核をなす突撃力だ」。2020年の視察で、習総書記は港湾の従業員たちをこう称賛した。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年8月13日
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