湖南省湘潭市で堤防が決壊 3832人が無事避難し、現時点で死傷者の報告なし
湖南省郴州資興市の多くの郷と鎮は今月26日から記録的な豪雨に見舞われている。一部の観測地点では、24時間の降水量が湖南省の過去最多記録を塗り替えている。その影響で、山奥に位置する八面山郷は他地域に通じる道路が寸断され、孤立している。また八面山郷が管轄する10村のうち8村とは連絡が取れない状況となっていた。29日朝、救援隊10グループが連絡が取れなくなっていた村に徒歩で到達し、被害状況を調べたほか、被災者が安全な場所に避難できるようサポートしている。
28日夜、湖南省湘潭市新塘村では堤防が決壊し、一部の樹木や家屋が浸水する被害が発生した。29日早朝3時58分の時点で、堤防の決壊した箇所の長さは77メートルにまで拡大した。浸水被害発生後、現地の救援隊が現場に向かい、被災者を安全な場所へ避難させたほか、緊急災害救助作業を展開した。中国応急管理部(省)自然災害活動緊急時救援センターは各地から専門の救助隊員200人を派遣したほか、専用の装置110台を緊急調達し、決壊現場に輸送した。
湖南省郴州市の緊急事管理当局によると、29日早朝、ヘリコプター3機が、八面山瑶(ヤオ)族郷、州門司鎮、白廊鎮、湯渓鎮、黄草鎮、滁口鎮といった、豪雨の影響で孤立している地域に食品や生活必需品を投下した。物資には水や米、インスタントラーメン、野菜、油などが含まれており、1万3200人分の需要を満たすことができるという。さらに、現地は被災者が切実に必要としている充電済みのモバイルバッテリーや医薬品も準備したという。その他、無人航空機「翼竜(Wing Loong UAV)」が午前5時20分に福建省から飛び立ち、空中通信プラットフォームを通して、通信施設が被害を受け、外部との通信が遮断している地域に携帯電話の電波を提供することになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年7月29日
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