中国農大が開発した大豆アイスクリームが学内で大人気に
中国農業大学が開発した無添加、高タンパク、低脂肪の大豆アイスクリームが、学内の食堂で発売されると、たちまち人気の商品になった。
意外にも、この大豆アイスの裏にはさまざまな技術が使用されている。
アイスクリームは一般的に脂肪分が多いが、この大豆アイスは、原材料の表示を見ると、脂肪分は通常のアイスクリーム類の半分以下であることがわかる。
同大の説明によると、この大豆アイスは同大食品科学・栄養工程学院の郭順堂教授のチームが開発したものだ。郭教授は、「まず原材料の面で、質の高い大豆を選び抜いて大豆粉にし、栄養分が失われないようにすると同時に、保存もより便利にした。一方で、原料の大豆は中国の大豆の中核的生産地の一つである黒竜江省綏化市で作られたものだ。綏化はかねてより『北方の穀物大倉庫』と呼ばれ、寒冷な気候の黒土地帯の中核エリアとして大豆の栽培には長い歴史があり、綏化産大豆は『金の大豆』と称えられている」と説明した。
郭教授は2024年、この東北地域の綏化に教授連携拠点を設立し、企業との研究協力を進めて、大豆食品や食品タンパク質の加工・応用の新技術、乳成分の分離・加工の新技術などの研究を進めてきた。郭教授のチームは理論を製品開発へと順調に運用し、味の改善や風味の向上など複数の問題を解決し、黒竜江産の質の高い大豆を整った産業チェーンに発展させるための努力を続けている。
現在、大豆アイスは同大の食堂で買うことができ、黄大豆味と黒大豆味がある。人気がありすぎて、1時間以上並ばないと買えない時もあるという。
郭教授は、「大豆アイスのほかにも実験室では成形品の大豆ヨーグルトに加えて、大豆チーズも開発中だ。大豆コーヒーなどのベーシックな派生商品はもちろん言うまでもない。今後、大豆アイスはココア味、抹茶味などよりたくさんのフレーバーも打ち出す予定だ」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年7月8日
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