南通大学、海水淡水化の効率を高める装置を独自開発
人民網日本語版 2024年06月14日15:35
太陽エネルギーを利用した海水淡水化は低エネルギー消費の淡水生産方法で、経済発展と人類の健康にとって極めて重要だ。だが、自然な日照の不安定性及び蒸発器の塩の蓄積という問題は、海水淡水化の効率を制限しランニングコストを高める主な要因だった。こうした問題を解決するため、南通大学物理科学・技術学院の袁国秋氏、曹敏氏、王孟氏、張雷氏の研究チームはモジュール化された分割型自動脱塩海水淡水化装置を開発した。科技日報が伝えた。
同装置は相変化エネルギー貯蔵材料などにより、光熱変換と熱管理を最適化し、太陽光全スペクトルの効率的な光熱変換を実現した。相変化材料の応用により日照がない時間の熱エネルギーの損失を効果的に減らす一方で、温度調整水供給設計により海水の蒸発側における気化効率を高めた上、自動洗浄脱塩機能を持つ。
同装置は屋外での実際の使用において、効率的で安定的な淡水生産能力を示した。この研究は無人島や海洋漁業などのシーンにおける淡水獲得に新たなソリューションを提供しただけでなく、モジュール化設計により、蒸発側のカスタマイズが可能で、捺染を含む水使用量の多い業界の汚水処理と再利用にも使用できる。このイノベーションは世界の淡水資源の持続可能な利用と環境保護の新たな道を切り開いた。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年6月14日
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