中国海軍が10年ぶりに西太平洋海軍シンポジウムを主催 その注目点は?
人民網日本語版 2024年04月23日16:55
第19回西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)年次総会が4月21日から24日まで、山東省青島市で開催されている。中国人民解放軍海軍が10年ぶりに主催する今回のWPNS年次総会は、「運命を共にする海洋」をテーマとしており、29ヶ国のハイレベル代表団180人以上が参加している。今回の年次総会は中国の軍事外交を示す場であり、中米両軍のインタラクションを観察する重要な場でもあると分析される。環球時報が伝えた。
今回の年次総会では、「無人システム」の衝突防止メカニズムの構築が大いに注目されている。シンガポール紙・聯合早報によると、中米両海軍などの艦艇や航空機による近距離接触の頻発に伴い、このルールの重要性が顕著になる一方で、その効力不足も度々指摘されている。無人装備と人工知能(AI)技術の急速な発展と運用に伴い、既存の海洋安全運用メカニズムに無人装備に関するルールを早急に盛り込んでこそ、一層の実効性をもって摩擦を回避し、危機を管理・コントロールすることが可能となる。
軍事専門家の張学峰氏は「中国がWPNS年次総会を再び主催することは、いくつかの敏感で広く注目されている問題において事実を明らかにする助けとなる。しばらく前から、米国は中国周辺で小集団を寄せ集め、分断と対立を煽り立てている。一部の国々は軍事力を大幅に拡充しておきながら、中国をその理由にして騒ぎ立てている。中国は今回の年次総会を開催することで、これらの問題において中国の声を伝えることができる。さらに、今回の年次総会を通じて、各国は胸襟を開いて、十分に意思を疎通し、誤った判断や不測の事態の発生を回避することができる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年4月23日
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