韓国で中国旅行人気が上昇 1月は前年同月比908.7%増と激増

人民網日本語版 2024年04月09日16:36

韓国政府の統計によると、新型コロナ感染症が収束して以降、海外旅行に出かける韓国人が増加の一途をたどっており、なかでも中国が人気の旅行先となっている。人民日報海外版が報じた。

1月の韓国の中国路線利用者が908.7%増に

新型コロナ感染症が収束して以降、韓国では海外旅行者数が徐々に回復している。韓国の国土交通部(省)のデータによると、今年1月の国際線旅客数は延べ728万人で前年同月比57%増加、新型コロナ感染症が拡大する前の2019年1月と比較すると91%にまで回復した。中国路線の利用者も目に見えて増加し、韓国法務部のデータによると、今年1月、その数は延べ14万200人と、前年同月比で908.7%増と激増し、前月比でも9.3%増となった。

中国社会科学院アジア太平洋・世界戦略研究院の研究員・王俊生氏は、「中国と韓国の観光往来はすでに正常化している」との見方を示し、「今年2月、両国の往来者数は100万人を超え、新型コロナ感染症発生前の水準に向かって徐々に回復している」と説明した。

韓国人観光客・朴炳河さんは、「新型コロナ感染症が収束したので、海外旅行に行きたいと思っていた。今回は、歴史的に関係が密接で、距離的にも近い中国を選んだ」とした。韓国で中国旅行が人気を集めている理由は、距離的にも、文化的にも近いためだ。

中国は現時点で、150ヶ国以上と、さまざまなパスポートをカバーする相互査証(ビザ)免除協定を締結しており、旅行や留学、仕事のために中国に来る外国人が増加している。

王氏は、「これは、中国の引き続き改革開放を拡大するという決意の表れ。昨年末から、中国が多くの国をビザ免除措置の対象にしたほか、決済サービスの最適化といった具体策を打ち出していることは、中国の改革開放を揺るぎなく堅持し、国際交流・協力を深化させるという決意を反映している。それにより、中国に行きたいという海外の人々の思いが高まっている」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年4月9日

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