宇宙を旅した希少植物、初めて自然に回帰
人民網日本語版 2024年03月13日13:55
3月12日、中国の46回目の「植樹の日」を迎え、湖北省秭帰県郭家壩鎮童荘の川の真ん中にある小さな島で、ボランティアが長江生物多様性研究センターが人工栽培に成功した3000本以上の豊都車前(Plantago Fengdouensis)や疏花水柏枝(Myricaria laxiflora)などの希少植物を野外に移植した。人民網が伝えた。
長江希少植物栽培拠点の責任者である黄桂雲氏は、「豊都車前と疏花水柏枝は絶滅危惧種で、国家二級保護植物だ。今回自然に回帰した豊都車前は2000本で、一部の種子は有人宇宙船「神舟13号」に搭載され宇宙を183日間旅した。宇宙を旅した豊都車前が自然に回帰するのは初めてとなる。高い突然変異率と短い育種期間という優位性を持つ宇宙育種技術は、優れた形質を備えた遺伝資源を創出する新たな手段を提供している」と説明した。
黄氏はさらに、「希少植物の自然回帰は体系的なプロジェクトだ。例えば野外での栽培研究を実施し、自然に回帰した植物の開花や結実などの状況を調査すると同時に、元の生息地の生息環境及び多様性の研究を実施し、生態系の完全性を守り、自然に回帰した植物が自然に繁殖・生息できるようにする必要がある。分かりやすく言えば自然回帰と栽培だけでなく、環境に適応させ健やかに成長させる必要もある」と続けた。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年3月13日
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