北京の大興空港などの「5駅2港」で自動運転接続が開始へ

人民網日本語版 2024年03月06日11:22

北京大興空港北線高速道路で、1台の自動運転車が時速120kmで東方向から西方向に走行していた。ちょうどその時、1機の飛行機は北方向から南方向へと飛んでおり、車と同時に現れた。北京日報が伝えた。

亦荘―大興空港間でこのほど、常態化自動運転接続がいち早く開放された。これは今後のシーン開放に向けた基礎を固めた。計画によると、北京は北京南駅、朝陽駅、豊台駅、清河駅、副都心駅、大興空港、首都空港の「5駅2港」接続シーンの応用開放を推進しており、自動運転の一般家庭の生活への進出を加速させている。

北京市ハイレベル自動運転モデルエリアはこのほど、百度、小馬智行、AutoX安途、文遠知行に高速道路有人モデル応用通知書を発給し、亦荘―大興空港間の自動運転有人接続を開始した。4社は最近次々と予約受付を開始した。記者はいち早く体験してみた。

予約時間に従い、午前10時過ぎに亦荘天驥智谷産業パーク外の乗車地に到着した。その後到着した自動運転車の操縦席には安全オペレーターが座っていた。記者が後部座席に座ると、目の前のディスプレイに「出発」ボタンが表示され、押すと自動運転車が動き出し、空港に向かった。

「私は全過程で車を操縦せず、ボタン一つも押さない」。小馬智行の安全オペレーターの高氏は両手を膝の上に置き、目で周囲を観察した。安全オペレーターは緊急時に車の運転を引き継ぐことが仕事の一つだが、このような緊急時は非常に稀だ。高氏によると、一般的に言えば、この数十キロメートルの移動中に運転を引き継ぐ事態は1度も発生しないという。

自動運転車は高速道路に入ると速度を上げ続け、メーターの針がすぐに「120」を指した。北京が一般向けに高速道路自動運転を開放するのは初めてで、速度の上限も人が運転する乗用車と同じ時速120kmに設定している。記者が体験した自動車は高速で走行したが、安定的で、全過程にわたり緊急ブレーキといった危険な操縦は一度もなかった。

今回の有人接続の許可は、世界初の首都都市空港自動運転接続有人モデルシーンの開放を示している。北京市ハイレベル自動運転モデルエリアの関係責任者は、「大興空港は北京・天津・河北協同発展の重要な交通インフラだ。自動運転接続シーンの秩序ある開放は、北京・天津・河北協同発展の推進、3地域の住民のハイテクな移動に対して重要な意義を持つ」と説明した。

今回の大興空港接続シーンの開放後、市民は「蘿蔔快跑」「百度地図」「PonyPilot+」「WeRide Go」「AutoX無人車」などのアプリを通して、午前9時から午後5時までの亦荘―大興空港間の自動運転接続を予約することができる。有人接続は現在まだ実証の段階で、現段階で無料で利用できる。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年3月6日

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