米国は対中認識を改め、「中国を変える」ことをあきらめるべき
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は先ごろ、ワシントンDCで開かれた外交問題評議会のイベントで「米国は、中国を変えるための過去数10年間にわたる努力が、表向きにも水面下でも成功しなかったことを認識している」とした。これは、米国が過去数10年間にわたり「中国を変える」戦略を実施し、かつ失敗に終わったことを公に認めたものだ。新華社が伝えた。
中国が終始自らの道を歩み、経済・社会発展において多大な進歩を遂げ、国家ガバナンスの水準において新たな段階に達したことは、中国を変えようとした米国の人々を失望させた。実際には、米国は「なぜ中国を変えることに失敗したのか?」を問うよりも、「なぜ米国は中国を変えられると思っていたのか?」をもっと考えてみるべきだ。英国の学者マーティン・ジャックス氏は、米国がしばしば中国を読み取ることができない理由の鍵は、中国の歴史と文化を無視していることにあると指摘する。ジャックス氏はロサンゼルス・タイムズ紙への寄稿「中国を理解する--西洋はすでに数10年間、中国を読み誤ってきた」で、「近代化は必然的に西洋化をもたらすと当然のように考えられている。しかし、近代化に影響を与えるのは市場や競争、技術だけでなく、歴史や文化もある。そして中国の歴史や文化は、西洋のどの国とも全く異なる」と指摘。「米国など西洋諸国は、常に自らの基準(時には唯一の基準でさえある)におおむね従い中国を判断しようとしたがり、中国の文化、歴史、伝統の持つ知恵や特異性を理解・尊重しようとしない。これは明らかに間違っている」と指摘した。
結局のところ、冷戦思考と混ざり合った「文明優越論」によって、米国は自らを過大評価する一方で、中国国民が自らの運命を主導し、自主的な発展を追求する主体的な意識を過小評価したのである。世界の平和と発展に影響力を持つ大国である中国と米国がどのような形で共存するかは、人類の未来と運命に関わる。米国は対中認識を改め、中国を「変える」ことをあきらめ、中国と対等に付き合う道を見出さなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年2月6日
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