新たなGDP1兆元都市の常州市、新エネ産業を積極的に発展

人民網日本語版 2024年01月31日13:40

江蘇省常州市統計局が30日、同市のGDPは2023年に歴史的な飛躍を遂げ、1兆116億4000万元(1元は約20.6円)に達し、不変価格で計算すると前年比6.8%増だったと明らかにした。これにより、中国のGDP1兆元都市に新たなメンバーが加わったことになる。新華社が伝えた。

上海市のGDPが06年に初めて1兆元を突破してから、中国大陸部ではすでに26都市が1兆元を突破している。江蘇省は唯一の5つの1兆元都市を擁する省(自治区・直轄市)となった。

長江デルタの中核エリアに位置する常州は、中国の現在のGDP1兆元都市の中で人口が最も少なく、地域面積が狭い都市だ。改革開放の初期には製造業の大きな発展により、「中小都市が常州に学ぶ」というのは当時の流行りとなった。しかし粗放的な発展方式により環境負債も積み重なった。

経済のトランスフォーメーション・高度化及び成長方式の変化により、常州は質の高い発展の新たな道を歩み出した。同市の盛蕾市長は、「当市は13年より新エネルギー産業の展開に着手した。データによると、常州の23年の新エネ産業の生産高は7680億元を超え、動力電池分野の産業チェーンの完全度は97%に達して、全国一となった。『2023胡潤中国新エネ産業集積度都市ランキング』によると、当市は新エネ投資活況度集積指数で全国一だ」と述べた。

新エネ産業は常州でチェーンとクラスターを形成している。常州製の電気乗用車、リチウムイオンバッテリー、太陽電池という「新御三家」の海外での売れ行きがますます好調となり、世界のグリーン発展をサポートしている。本社を常州に置く中創新航は世界的に有名な動力電池企業で、昨年は海外顧客数、海外顧客からの収入がいずれも前年比で数倍増となった。

常州はここ数年さらにグローバル企業の80人以上のCEOを現地の視察に相次いで招き、協力を推進している。米EnerVenue社のCEO(最高経営責任者)であるJorg Heinemann氏は、「中国は新エネ産業を牽引している。常州の新エネ産業の基礎を好感し、当社は昨年常州に工場を設立することを決定した」と述べた。

常州は新エネ分野の生産高で25年までに1兆元超えを目指し、江蘇省の質の高い発展水準を代表する国際的な競争力を持つ新エネ産業の先進地を構築する。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月31日

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