中国GDPトップ4の省　2023年にそれぞれブレークスルーを達成

広東省は中国で初めて国内総生産（GDP）が13兆元（1元は約20.6円）を突破した省になった。江蘇省は中国で初めて5ヶ所の「GDP1兆元都市」を持つ省（自治区・直轄市）になった。山東省のGDPは初めて9兆元を突破した。浙江省のGDPは初めて8兆元の大台に乗った。これらの中国トップ4の経済大省は、過去1年間にそれぞれ目を見張る新たなブレークスルーを達成した。

広東のGDPが13兆元を突破

広東省広州市（画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止）

広東省の政府活動報告によると、2023年に同省のGDPは前年比4.8％増の13兆5700億元になり、中国で初めて13兆元を突破した省（自治区・直轄市）になり、また35年連続でGDPの規模が全国1位となった。

GDP13兆5700億元とは、一体どういうことなのか。世界銀行が発表したGDPデータを参照すると、広東省1省のGDPは韓国かオーストラリアの一国のGDPに匹敵する。

対外貿易の盛んな省としての広東でも、世界経済低迷の影響を免れることはできなかったが、輸出・輸入ともに圧力に耐え抜き、流れに逆らって増加し、昨年の対外貿易輸出入総額は同0.3％増の8兆3000億元に達した。中国の対外貿易に占める割合は23年初めの17.6％から通年の19.9％に回復・上昇し、引き続き中国トップの対外貿易大省になった。

江蘇は「GDP1兆元都市」が中国最多の省に

江蘇省常州市（画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止）

江蘇省の政府活動報告によれば、23年の同省のGDPは同5.8％増の12兆8200億元に達し、成長率は中国平均を0.6ポイント上回り、GDPが1兆元に達した都市が5ヶ所に増えた。

この5ヶ所の「GDP1兆元都市」はそれぞれ、蘇州、南京、無錫、南通、常州。一番新しく仲間入りしたのは「新エネルギーの都市」と呼ばれる常州で、23年のGDPが1兆元の大台を突破した。これにより江蘇省は「GDP1兆元都市」が中国最多の省（自治区・直轄市）になった。

山東のGDPが初めて9兆元を突破

山東省青島市（画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止）

3番目の経済大省としての山東は、23年にGDPが初めて9兆元を突破して、新たな段階に進んだ。

データを見ると、同省の23年のGDPは9兆2069億元となり、不変価格に基づく計算では同6.0％増加した。

山東省のGDP成長率は23年初めに設定した目標値の5％以上を上回り、中国平均よりも0.8ポイント高かった。

同時に同省の「GDP1兆元都市」は新たな仲間を迎え、煙台が3番目の都市として加わった。これにより同省の「GDP1兆元都市」は済南、青島、煙台の3ヶ所になった。

浙江のGDPが初めて8兆元突破

浙江省寧波市（画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止）

浙江省の政府活動報告によると、23年には同省のGDPは同6％増加して、初めて8兆元の大台に乗った。

民間経済が同省の特色と優位性であり、過去1年間、同省は民間経済において輝かしい成果を上げた。

浙江省統計局のデータでは、同省には経営主体が1千万社以上ある。23年末現在、登録された経営主体は前年末比9.6％増の1034万社に達し、そのうち民間企業と自営業者が1001万社だった。（編集KS）

「人民網日本語版」2024年1月25日