国家スパコン広州センター、新世代国産スパコンシステムを発表

人民網日本語版 2023年12月07日13:57

6日に広東省広州市で行われたスパコンイノベーション応用大会2023では、国家スパコン広州センターは新世代国産スパコンシステム「天河星逸」を発表した。汎用CPU計算能力、ネットワーク能力、ストレージ能力、応用サービス能力など複数の面において「天河2号」からの倍増を実現。日増しに拡大する高性能計算、人工知能(AI)基盤モデルのトレーニング、ビッグデータ分析など複数種類の応用シーンの需要を満たし、同センターのマルチ分野応用サービス能力をさらに高める。新華社が伝えた。

国家スパコン広州センターの盧宇彤センター長は、「天河星逸は応用を中心とし、国産の先進的な計算アーキテクチャ、高性能マルチコアプロセッサ、高速相互接続ネットワーク、大規模ストレージなどの重要技術を採用し構築されたもので、広州市、広東省、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深圳、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)の先端テクノロジーのブレイクスルー、戦略プロジェクトの構築、産業の高度化・トランスフォーメーションにハイレベルな計算力とプラットフォームの力強いサポートを提供する」と説明した。

国家スパコン広州センター業務メインフレーム「天河2号」開発プロジェクトチーフデザイナーの廖湘科氏は、「天河2号は2013年に開発に成功し、世界スパコンランキング『TOP500』で複数回連続で首位になっており、中国のスパコンシステム開発が世界のトップ水準に達したことの重要なシンボルだ。だが国産スパコンの応用は常に中国のスパコン発展が直面している課題だ。多方面の支援を受け、国家スパコン広州センターは一流の人材を育成し、分野別の一連のスパコン応用プラットフォームを開発した。各業界が応用の顕著な効果を上げるよう支援し、国産スパコン応用エコシステムを大きく拡大した」と述べた。

盧氏によると、国家スパコン広州センターは10年にわたる発展により、分野別の応用サービスプラットフォームを構築し、ユーザー数が最初の300余りから30万余りに増加した。天河2号の応用は中国10大科学技術進展に入選した。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年12月7日

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