中国大陸部と澳門が共同開発した初の科学衛星、「澳門科学1号」が稼働開始

中国大陸部と澳門（マカオ）が共同開発した初の科学衛星「澳門科学1号」の稼働開始式が28日、澳門で行われた。中国の地球磁場探査の精度が最高の衛星として、同衛星の稼働開始は、中国の宇宙地場探査技術水準を大幅に高めることになる。中央テレビニュースが伝えた。

同衛星は「A星＋B星」の共同観測モデルを採用。A星は高精度地場観測ペイロード、エネルギー電子分光計、レーザー反射装置などのペイロードを搭載し、重点的に高精度地球磁場の測定ミッションを実施する。B星は中エネルギー粒子探査機、太陽X線探査機、レーザー反射装置などのペイロードを搭載し、重点的に太陽X線及び地球内放射線帯エネルギー粒子の探査ミッションを実施する。A星とB星は共同で、南大西洋における異常エリアの高エネルギー粒子の時空分布構造を観測する。

同衛星プロジェクトは科学データの開放・共有・応用を奨励し、将来的に関連データ政策を通じ澳門と中国大陸部・海外の全面的な協力・交流を深め、澳門自身の独特な位置づけ・制度面の優位性を十分に発揮する。また、同プロジェクトは引き続き、宇宙科学の研究と澳門の青少年の宇宙関連知識の教育活動を持続的に推進する。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年11月29日