中国、ペットフードもスマート生産の高度化 ペット経済を後押しする上海の5Gスマート工場
28日午後、上海市郊外にあるペットフード生産工場では、列に並んだオレンジ色のロボットアームがベルトコンベアで運ばれてきたペットフードの箱を次から次へと自動的に積み上げ、積まれた箱が発送を待っている様子が見られた。
この工場はほぼ機械を中心に回っており、少数の作業員が生産ラインの調整を行うだけだ。
同工場を運営する上海福貝ペット用品股份有限公司の工場責任者の蔡京定さんが話したところでは、「うちの工場は2018年の設計当初から自動化の方向性に照準を当てていたが、その後自動化だけでは不十分なことがわかり、スマート化に取り組むことになった。ここには1000台に上る設備があり、ネットワークに対する要求が相対的に高いので、5Gを導入することにした」という。
ペットフード生産には、原材料の調達、製造・加工、パッケージ・ストック、在庫の発送の4プロセスがある。上海移動通信が同公司オリジナルの5G全接続工場総合プランを制定し、5G、人工知能(AI)、クラウドコンピューティングなどの通信技術を導入し、生産の各機能モジュールのデジタル高度化を推進している。
5G全接続工場は5Gに基づき、AIなどの技術を結びつけたスマート工場で、5Gの特徴である低遅延、広帯域、多数同時接続をよりよく体現するものだ。5G全接続の環境下で、機械・設備の間で5G通信による「コミュニケーション」が行われ、スマート自動化生産が実現する。
ペット経済のヒートアップにともなって、ますます多くの飼い主がペットフードを厳選するようになっていることも、ペットフード生産の高度化ももたらした。
中国移動上海公司松江分公司の顧秋峰副総経理は取材に、「このペットフード生産ラインは相対的に標準化が進んでおり、スマート高度化を行う際に複雑な変更をする必要がない。5Gの導入で主に生産の柔軟性が高まり調整の幅が広がった」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年11月29日
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