飾り蒸しパンの「花饃」携え北京に進出した山東省出身の女性

人民網日本語版 2023年11月20日15:24
飾り蒸しパンの「花饃」携え北京に進出した山東省出身の女性
田暁さんが制作した「祝寿花饃」(11月12日撮影・李欣)。

飾り蒸しパンの「花饃」は、民間で行われる祭祀などの場で、牛や羊の代わりに、小麦粉などの穀類粉末を材料に作った「麺塑(しん粉細工)」に由来しており、1千年以上の歴史を誇る。中国北方の多くの地域では、節句のたびに、平安と吉祥を象徴する花饃を親しい友人や親せきに贈る習慣がある。新華網が伝えた。

「80後(1980年代生まれ)」の田暁さんは、ひいおばあさんもおばあさんも母親も皆、山東省濰坊市峡山区で有名な花饃職人だった。その影響で彼女も幼い頃から花饃制作の技術を学んだ。2013年に大学の美術科を卒業した後、田暁さんは故郷で店を開き、伝統をベースに革新を加え、若者や子供が好むようなシンプルで、アニメキャラクタースタイルの花饃を制作した。同時に彼女はオリジナルの型100種類以上をデザイン・制作し、これまで複雑だった花饃の制作プロセスを簡単なものに変えた。彼女が制作した花饃は、山東省や中国各地で開催された展示会に出品され、賞を取ったこともあるという。

田暁さんは2022年、北京市場に進出。オンライン販売や展示プラットフォームを利用して自分の作品を展示すると同時に、工房を立ち上げて教室を開き、古くから伝わる技術と芸術、そして民間に伝わる文化を若い人々に広めている。(編集KM)

「人民網日本語版」2023年11月20日

注目フォトニュース

関連記事