「ミニNATO」的な三国同盟の構築はアジア太平洋の平和と安定を損なう

人民網日本語版 2023年08月29日15:37

米国の指導者はしきりに「平和」を口にするが、先ごろ行われたキャンプ・デービッドでの米日韓首脳会談は、アジア太平洋地域の平和と安定の真の脅威が誰であるかを、国際社会に再び明確に理解させた。今回の会談は、台湾地区・南中国海関連の問題で中国のイメージを毀損し、中国を非難し、中国の内政に乱暴に干渉し、中国と近隣諸国との関係に意図的に水を差すものであり、国際関係の基本準則に対する重大な違反であった。今回の会談が国際社会に伝えた真のシグナルは、米国が北東アジアに「ミニNATO」的な三国同盟を構築し、アジア太平洋を「新冷戦」に追いやることを望んでいるということだ。(人民日報「鐘声」国際論評)

アジア太平洋地域に閉鎖的で排他的な「小集団」を築こうとする米日韓の企ては、地域諸国が団結と協力を強化し、地域の経済統合を推進するという大勢と逆行する。また、北東アジア地域における「ミニNATO」的な三国同盟の構築は、日韓の利益にも合致しない。日韓の発展は長い間、アジア太平洋の平和的発展と協力的発展という大きな構図、大きな潮流と切り離せないものだった。もし両国が米国式の覇権のために甘んじて火中の栗を拾い、陣営対立と軍事ブロックをアジア太平洋に持ち込み、地域を地政学的争奪の闘技場へと変えるのなら、結局は自国にも他国にも損害を与えることになるだけである。

キャンプ・デービッドでの米日韓首脳会談を通じて、地域諸国と国際社会は、現在真にアジア太平洋に摩擦を生じさせ、緊張を激化させているのが、いまだに覇権への執念を手放さず、ブロック政治と陣営対立にとらわれている米国であることを、難なく見て取った。混迷する国際情勢を前に、各国は人類運命共同体の理念を堅持し、真の多国間主義を堅持し、協力して課題に対処すべきだ。いかなる国も、他国の安全保障上の利益を犠牲にして自国の絶対的な安全保障を追求しようとすれば、最終的には地域の安定を破壊し、逆に自国の安全保障を損なうことになるだろう。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年8月29日

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